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社会経済・社会保障

昨日(一昨日)「わが国社会経済と社会保障」という題の厚労省志望者向けのテーマ別説明会に行ってきました。

今最も興味ある分野の一つだわ。

社会保障、特に医療保険に関しては国の財政的な制約を受ける。しかし、医療分野での技術革新は常に続き、サービスが生まれ続ける。大きさの決まった財政的な箱の中でサービスが生まれ続けると、その中でそれぞれのサービスは十分な対価を得られなくなり痩せ細ってしまうのではないか。
これが俺の主な疑問点。
さらに医療サービスの提供者と消費者と医療サービスの(最大の)金銭負担者が異なることにより生じるサービス評価のずれは歳出削減圧力の下ではさらに大きくなってしまうのではないか、というのも派生して考えられる疑問。

ちなみに国際的な比較をすると日本の医療費総額はかなり小さい。

プログラムは30分ほど社会保障担当参事官室室長補佐の人の話を聞いて6人くらいのグループになって軽い質疑応答でした。

その時に上の疑問点について質問してみた。

俺の頭の中には箱の中身を減らしてもっと患者本人の負担を増やし、国の保障ラインを下げるというのがある。まず、サービスの消費者とその対価の負担者という二つの立場をできるだけ近づけることによって適正な消費がされるのではないか、というのが一つ。もう一つはより負担が増えることにより、サービスに対する要求をもち、そこに財が集まることにより消費者の望むサービスを受けられるようになるということ。要するに財の適正配分がなされるのではないかということ。

こんな感じの自分の考えも軽く交えながら聞いてみた。

とりあえず対象の枠をせまくすることは考えていないらしい。
少なくとも俺が質問した人の考えでは、現在の医療保険を民間に解放すると、利潤追求により医療の構造がより歪んでしまうので、箱を破綻させないためにはなんらかの方法で増税しなければなたない、というものだった。また、サービス内容の消費者と金銭負担者との評価の違いについては、回答に現在のいわゆる混合診療のことしか言っていなかったので特に問題だとは考えていないようだった。

財政制約と医療の枠についてもうちょっと突っ込んでみると「命だけは平等に」という内容の考え方をもっていることを聞かせてもらった。

「命は平等」というのはもっともだ。そういえば夏前に自民党の当時の政務調査会長だった中川秀直議員に同じような言葉をもって医療制度改革について質問したのを思い出した。
ただ、今ではこの現実的な問題に対してこの文言を用いることに少し違和感を感じている。

少し刺激的になってしまうけど命はある程度金で買えてしまう。

一生のうちで一番金がかかるのは死ぬ直前の段階だ。
そこで延命のための治療費を負担することは果たして社会的にどこまで必要なのか、という議論もできうる。
また、極々軽度のものも保険で賄わなければならないのかというものもある。

もう一つ、医療技術開発について、ハイコストハイパフォーマンスなものではなくローコストグッドパフォーマンスな技術開発に向けた行政的な介入を行っているのか聞いたが、どうやら行っていないらしい。日本の財政的な特徴として、特に今は歳出削減圧力が強く、積極的にローコスト開発に投資するということは無さそうだということだ。
思うに、確かにハイパフォーマンスな技術は世界的に需要があり、求められてるんだと思うけど、今後世界的に高齢化が進んでいることがわかっているんだから医療業界にはもっとローコストグッドパフォーマンスな方向への技術開発があってもいいのではないかと思う。



これまでは医療技術の付加価値創造が医療費を押し上げてきたが、今後は高齢化による医療費増が大きくなってくることが予想されている。
しかし財政は歳出削減を一層おしすすめてくる。医療費は今後さらに窮屈になるだろう。
室長補佐が「医療費削減はもう限界にきているのではないかと思う」といっていたのはかなり救いに聞こえた。



まだ医療に関連して疑問に思ってることとか聞きたいことはあったんだけど、医療は医療でテーマを絞った説明会があるのでその時に聞こうと思います。

ちなみに厚労省の人の発言はすべて「個人の見解」としてのものなのでご了承ください。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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