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Art of Technology

すっきりしました。
排水溝が。

前々から浴室の排水溝が若干つまってて、特に最近は一度風呂に入ると浴室全体が洪水になる状態だったのが解消しました。
お湯を少し流してからパイプユニッシュを一本分つぎこんで一時間放置。

パイプユニッシュに感動してググってみたんだけど、開発したのはユニチャーム(四国の会社)でイギリスのジョンソンつー会社に譲渡したもんらしい。このジョンソンつー会社はカビキラーとかを開発・販売してる会社。

パイプユニッシュを使う前に別のパイプ洗浄剤を使って全然だめで、その後スーパーで物理的にパイプを掃除するワイヤーブラシっぽいのを買ったんだけどつまってるのは排水トラップだったらしく収穫なしっていう経過だったのですっきりしてよかったです。


こういう単純な洗浄剤などのコアの価値は、おそらく技術というのもおこがましいくらい基礎的な化学物質の性質を利用したものだろう。
しかし、その化学物質がひろく社会に普及しただの大学生がその便益を享受できるのは製品を開発した企業や販売している企業のおかげだ。水酸化ナトリウムや次亜塩素酸単体で買う人なんていない。
単純な化学物質に、ごく些細な操作であるパッケージという顔をつけることで、巨大な付加価値を生み出しているんだからこれこそイノベーションといえるだろう。



技術がある、ということと、その技術を使えるということは同値ではない。もっといえば大きな隔たりがある。
例えば半年ほど前に阪大と東京理科大のチームが歯の再生に成功したニュースがあったが、これが実際に使えるようになるには10年やそこらではきかない時間がかかるだろう。あらゆる技術にいえることだと思う。
最近では、ただ知的な欲求や流行りで研究を行っていた大学でもTR(Translational Research)やTLO(Technology Licensing Organization・技術移転機関)というキーワードと共に実際に社会に価値を提供するため取り組みを行っている。
おそらく今はまだ土台作りの段階で、必用な資金も圧倒的に不足しているし、社会の認知度も低いけど、今後大きく成長するだろうししてもらわなければならない分野だと思う。


元来日本の産業というのはこの商品化というのが苦手なようで。
すぐに思いついたのが携帯電話と航空機。携帯電話の世界市場で日本の企業はまったくもって太刀打ちできてない状況だというのは有名な話。しかし、携帯電話の部品の65%ほどはmade in japanだという。航空機についてはボーイングとエアバスが寡占状態にあるが、東大院の航空宇宙工学専攻の友人によるとそれらの航空機の主要部分は大体三菱重工などの日本のメーカーが作ってるんだとか。ものづくりが日本の産業を支えてきたという事実を如実に表しているんだろう。

しかし、なぜものづくりの先の商品化の部分で遅れをとってしまうんだろうか。技術はもっているのに、それを自分達でアレンジして付加価値を増加させることができないのはもったいない。appleなんかはコンセプトだけでえらい付加価値を生み出してるそうな。
実直な職人魂を発揮して自己研鑽するのは得意だが、他人とコミュニケートして関係を築くのが苦手ということだろうか。理系と文系という二元論的な考え方が支配的でお互いに協調関係を築けなかったというのが原因かもしれない。もともと商売には興味なかったか、見下されてたのも影響しているかもしれない。経済学も経営学の最先端の学問はほとんど外国産のものだ。


などなど考えると、日本という社会に必要とされる仕事というものの仮説が立てられる。教育の時点でもっと開かれたなmindを育むことも必要だろうし、10万人いる博士もより幅広く社会に配分されることによってより大きな価値を生み出すことも出来るだろうとおもう。当然TLOなどの枠組みも必用。

現在の自分達の世代というのはすごく大きな選択の自由があると思う。
今生まれた基礎研究を10年20年たって実が熟したころに収穫することも可能だし、収穫した実を加工したりパッケージングしたりして世に送り出す仕事も増えているだろう。俺みたいに少し違う仕事をしたいと思ってる人間も少しずつ世に認められるようになるだろう。





ついでに技術に絡めて少し違う話も。
純粋にすげーと思った。
http://www.healthjockey.com/2007/11/26/phillips-brilliance-ict-scanner-offers-3d-images-of-human-body/
オランダのphillips社が開発したCTの映像。
感銘をうけたのでHPで他のも探してきた。
http://www.medical.philips.com/main/products/ct/products/brilliance/40_slice/image_gallery/
http://www.medical.philips.com/main/products/ct/products/brilliance/16_power/image_gallery/

最新機でなくともすごい。これなんか見るとほんと技術の進歩はすごいなと思う。

同時に気になることもある。PBI教室の木村教授も指摘してたけど、こういった検査機器や医薬品の進歩によって医者が作るはずの付加価値の割合というのは減ってきているということ。
要するに医者は診療するのに昔ほどの苦労は必要としていないということ。医療の単価は時代を経るごとに増加していくが、医者の取り分も増加するとは限らない。患者の病気が治る代わりに支払われる対価の増加分はその多くは新たな付加価値を生み出したこういった企業に支払われ、価値付加的な仕事が減った医者の取り分は減るはずだということだ。
つまり医者はいつまでもprofessionという専門職ではなく、より一般化された技術と知識で仕事ができる職業に変わっていってるはずで、それに伴って長期的に見れば給料は下がっていくはずだということ。
日本の医療は皆保険制度によってごく少数の人間があたまでっかちに決めてるものだからこの通りに変化しないかもしれない。つまり、本質的な価値と実際に支払われる対価との間のギャップが大きくなり、将来なんらかの問題となって現れるかもしれない。
もっとも財政をはじめとした他の問題の方が大きすぎて全く影響が現れないかもしれないけど。

歯科に関しては近年目立った技術革新があまりないので全く別の考察をしているから、それはまた気が向いたら書こうかと思う。





未来はわかんないね。
うまいこと生きていきたいです。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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