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知られていない歯医者

某コミュニティに貼られてたリンク
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1144319869/
http://haisha.ciao.jp/

昨日ちょっと書いたけど、この春の改定は本当にひどかったらしい。
ただでさえ年々確実に厳しくなっている歯科業界。
歯医者は過剰になって後の15年以上増え続け、元々低かった診療報酬は下がり、でも社会の求める治療水準はどんどん上がる。
全体で見るとどうしようもなく現実。
診療報酬改定については、インターン中にコピーさせてもらった資料を見てみたんだけど、素人目に見てもわかるくらい、点数が下げられたり廃止されたりしてる。

これについに我慢できなくなったんだろう。
歯科医師が集まって何かをやろうとしてる。
結局は桜井議員と面会して陳述するだけらしいけど。お邪魔させてもらおうかな。

ただ2chの書き込みで気になったのは、診療報酬が特定の技官の恣意により決定されてるように書かれていること。それも地方の技官だったりする。

俺はそれは違うと思う。
なぜかというと行政機構とその性質から。
歯科医師にとっちゃ技官てのは代官様様で頭が上がらない存在かもしれないけど、あくまで「代官」であり、政策を作る官僚とは別物。ルーティンとリーダーシップの違い。以下、実際に厚生労働省で働いている官僚に聞いた話ね。中央省庁の技官は政策立案にも加わるけど、多くは事務官とセットであり、どちらかというと事務官のサポートという色が強いようだ。

さらに中央省庁というのは上司の言うことは絶対であり、部下はそれを論理作る作業に追われることが多々あるそうだ。これは元官僚から聞いた話。というのも現場の集約は課長以下で行い、それ以上の局長や審議官などでは他省庁や業界との調整を行い、それ次第で政策を変更する必要がでることがあるから。
つまり、単純に特定の人間の思惑が通ることなどはほぼありえないといっていいのではないかと思う。

そしてその調整の最たるものが政治決着によるもの。
どの省庁もトップは政治的なもので決められている。そのトップの決定は絶対なので従わなければならない。多くは官僚のトップである事務次官の助言により仕事がなされているらしいけど。


で、これを踏まえて、今回の改定はどっかの技官の思惑などではなく、もっとマクロな動きによるものだと思う。

ようするに小泉首相と経済財政諮問会議。
小泉首相は郵政改革の次に医療改革を掲げた。これは財政上の医療費負担増によるものであり、医療改革といってもそれは単に医療費を抑える目的以上のものはなかったように思う。
市場の効率化や成長を進めるため「小さな政府」を目指し、医療に存在する「市場の失敗」よりも財政問題による「政府の失敗」を防ぐことを目的としたものだろう。
この先訪れるであろう超高齢社会とそれに伴う医療費の増加を考えるも日本の財政は危機的であるとも言えるだろう。
この財政危機と社会保障国民負担率の抑制をいう大義名分のもとに強烈なリーダーシップで医療に関する支出を減らしたのだと思う。


ただ俺の考えを述べると、歯科の現状はそれを考慮しても余りあるものであり、これを無視しての財政優先は通らないものだと思う。現在の政策は、国の運営は考えていても現場を無視したものなのではないだろうか。
これまでの一貫性のない国の政策により、現在歯科医療は様々な問題がでている。医療が常に医師-患者関係である以上、単なる歯科医師だけの問題にとどまらず国民の健康にも影響が出ている。政府が医療に介入している限り、医療に関して責任を負うのは行政のはず。
これまで国民の健康に対し責任を負うはずの国が現状について予想しておらず、行政の不作為といえるのではないか、とも思えるような稚拙な行政であったと思う。
ところが、今でも回復されないままひたすら現状は悪くなるばかり。
やはり、行政に歯科に対する重大な認識不足があるのではないかと思う。


もちろん現状すべてが国の責任ではなく、行政に対し意見を述べる機会は山ほどあったはずの歯科医師会にも、差額請求・不正請求などで自ら国民の心象を悪くした歯科医師達にも責任はあると思う。歯科医師会なんて汚職で火に油を注いでたりする。
まぁその汚職も火を消す意図だったらしいけど結局逆効果だった。


ようやく歯科医師達も他人にまかせるのを止めて自分で動こうとしだしたようだ。
だけど、まだ言いたいことを言ってるだけで、社会を動かす力になるとは考えがたい。社会を動かすには論理を明確にしなければだめだと思う。単純に国に対して「お金がないから賃金上げろ」じゃ通らない。現在の歯科医療を見れば国のやり方が間違っていることくらい明白なんだから、それを逃げ場のないように確実に論理立てていくことが必要だと思う。



えらく長くなったけど終わり。
ここまで読んだ歯科に関係ない人は、あんま興味ないかもだけどぜひこれからは興味もってみてください。
歯科に関係ある人は、臨床でも何でも少しでも現状を良くできるようにがんばっていきましょう。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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