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Flow of desire

前回神社書かないって書いたので書こうと思ってたネタ書きます。



さて、4月30日に租税特別措置法改正案が可決された。
ガソリン価格は2日の時点で全国平均22.8円上がった。
暫定税率分は1?あたり25.1円。
一方原油相場はどうかというと5日始めて1バレル120ドルを超えたと日経ニュースに出ていた。一ヶ月前は約100ドルだったので1ドル=100円として1?あたり約13円上昇することになる。
卸価格が小売価格に現れるのが1週間から2週間とするとゴールデンウィークが終わった後も値上がりが続くだろう。


でなぜこんなに原油の価格が上がってるのかというと、いろいろなニュースソースを見てみると、長期的なものでは中国やインドの経済発展による需要の増大やドル安による投機資金の流入、短期ではイランやナイジェリアの政情不安によるものとされている。

このドル安による投機資金の流入とは何だろうか。


世界には多くの人がいて富の格差がある。そして富が余った人は富を金融資産という形にして増やそうとする。2006年時点で150兆ドルほどのお金が流通しているそうです。

これらのお金はどこにあるのかというと、株や債券、そして原油や金などの資源・商品に投資されている。そしてそれらの富が最も集中するのがアメリカだ。

世界中の投資家は巨大なアメリカ経済に投資することで自らの富を増やそうとしている。そのためには自国のお金を使ってアメリカのドルを買い、そのドルでアメリカの資産を買うことになる。為替変動がなければ、アメリカの投資で増えたお金はそのまま自らの富の増加と同値となる。

しかし、大抵の国では変動為替制をとっているのでアメリカでの富の増加と自国での富の増加は同値とならない。
つまり、アメリカで一年で5%の金利をうけとったとしても、ドルが自国通貨に対して4%下落していたら、それは実質的には1%の富の増加にしかならない。

元々投資していた人は富を増加させることを目的としているので、ドル安の場合アメリカで運用するメリットは低下し、他国で運用する動機が高まることになる。

そこで金融不安により縮小が懸念される株式市場や低いスプレッド(利鞘)傾向にある債券市場よりも、新興国の需要増や産油国の政情不安など、値段があがる可能性が高いと思われた原油に資金が流れたのだろう。



はい、妄想です。

お金というのはほとんどの場合、リスクとリターンの関係と投資主体のリスク許容度によって配分される。
例えば最もリスクが小さいのは国債。なぜならば銀行も会社も税金を納めなければ利益を分配することができないから。
次が社債で最後が株式だ。

http://www.dreamvisor.com/paratto_chart.cgi
↑を見ると、最近急激に金利が上昇していることがわかる。
これは高い金利を払わなければ債券を買ってくれない状態なので債券の価値が減っていることを示している。
つまり最も安全な部類に入る債券に流れこむお金が減っているんだから、その減ったお金は他の場所に流れ込むはずであり、その一つである株式市場は今後上がるんじゃないか、と予想できる。世界でみてもアメリカ・ヨーロッパの株式が落ち込み、金利も低い状態が続いているのをみると、資源・商品があがりそうだなと予想できる。
当然昨日までの結果から物差しを伸ばしただけの超単純な予想にすぎないから確度というのは低いが一つの根拠にはなりうるはず。



こうしてどんどんお金が流れることによって、より効率が良い事業を行う主体にお金が集まってくる。これこそ資本主義の最大の利点だ。
ただし、自由であるからインセンティブをうまく調整しないと暴走する。
といっても調整がすぎると調整主体である政府の失敗などにより、非効率になったり、格差の固定化などの歪みが生じてしまう。



ここで少しそれるが、江戸時代後期に社会主義よりも資本主義的な考え方をを良しとする偉大な学者がいた。

賀茂真淵と本居宣長だ。
賀茂真淵はその著書「国意考」において漢意(からごころ)を批判し、古代日本のあり方こそが優秀なのであると説いた。
つまり真淵は、仁義礼智といった儒教的な教えと人の心は「同じきに似て異なる」ものであり、それが通用するのは心の「うわべ」にすぎず、善も悪も含まれる人性に反しており無益有害であるとし、その上で、難しい教えなどなくとも「天地の心のまにまに」大らかにおさまっていた古代日本のあり方こそ「神の道の本」であり、国家を治めるための教えであるとした。

『こと少なく、心直き時は、むつかしき教は用なきことなり。教ねども、直ければことゆく也。それが中に、人の心はさまざまなれば、わろきことあるを、わろきわざも、直き心よりすれば、かくれず。かくれねば、大なることにいたらず。ただその一日の乱にて、やむのみ。』

『こと有るときは、雄たけびをなして、厳かなる御いづ(威力)をもて治めまし、常にはこのにぎび(和らぎ)たる御心もて大かたの事をば、見直し聞き直して治めますぞ、いともかしこき神の本の道にして、国も家も治まる御教へなる。』

『そもそも上つ御代、その大和国に宮敷ましし時は、顕(おもて)には建(たけ)き御威陵(みいづ:威力)をもて、内には寛き和をなして、天の下をまつろへまししからに・・・』

生の根本的欲求として様々な欲動をもつ人の世を、人の手で作り出された道理で一律に治めようとしても無効であり、逆に道理に反した欲動が暗部に覆い隠されるだけ争いが巧妙かつ陰湿になり有害である。それよりも、自分の欲動を心直きままに振舞っていた方が世の中の仕組みも人々の欲望も単純で済む、ということだ。だからこそ古神道を学べと述べている。

実に素晴らしい考えであり、本質をついているように思う。
というより、今の社会主義と資本主義の違いを実にうまく描いていると思う。正直これ読んだときは感動した。
現代の世の中にも十分匹敵する考え方ではないだろうか。

真淵の死後、この考えは弟子である本居宣長の「直毘霊(なおびのたま)」(古事記伝一之巻)によってさらに強化されることになる。

万葉集に関しての「もののあはれ」の考察も非常におもしろいのだが、それはまた別の機会に書こうかと思う。
この時代の国学の四大人と呼ばれた荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤についてはもっと勉強したいと思う。原文はほぼ手に入らないので大変だろうけど、十分に学ぶ価値のあるものだとおもう。





と、長くなったのでここで終わり。
まだまだネタがあるんで時々がんばって書きます。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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