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お薬を巡る勉強

最近たっぷり寝るか、ほとんど寝ないかのどっちかしかないわけです。
若干ストレスがたまる。


さて、最近またいろいろな講演会だとか勉強会の予定が入り始めました。
月曜日は医科歯科の知的財産本部主催の講演会でした。
お題は「MedImmune最高裁判決以降の新薬・ジェネリック薬特許紛争戦略」。
演者はイントロダクションが竹中俊子氏(ワシントン大学ロースクール教授・早稲田法科大学院客員教授、本題がAndrew Serafini氏(Fenwick & West LLP, Partner:フェンウィック&ウェスト法律事務所知財グループ パートナー)でした。

ジェネリックとか知財とかのキーワードと演者が良さそうだったので脊髄反射で申し込みしていたものだったんだけど、結局はアメリカの特許法271条(e)項(通称safe harbor条項)についての新薬メーカーとジェネリックメーカーとの訴訟ケースワークを中心とした議論で、ほとんどアメリカの話であり少なくとも現時点では興味の外だったので、あまり学ぶことはありませんでした。





そんで今日は恒例のPBIコロキウム。
お題は「今後の医薬品業界の動向 ニッチファーマの行方」で、担当は佐藤 大作氏(厚労省医政局課長補佐)。
ちなみに先週はグローバルメガファーマをお題としての勉強会だった。
お題は違えど、今の日本の製薬業界がどういう状態で、今後世界の中で日本の製薬業界が生き残るにはどのようにしなければいけないのか、という視点であり、非常に面白かった。


ニッチファーマというくくりだが、制約におけるニッチ領域とは何か。
勉強会ではオーファンドラッグやアンメットニーズ系の製薬企業という定義を中心に進められた。

 オーファンドラッグ・・・希少疾病を対象とした薬。日本では患者数5万人未満の疾病を対象とした薬と定義される。これらの新薬開発を促進するため承認審査の優先、再審査期間の延長、助成金などの優遇措置がある。




で詳しい中身はすっとばして、勉強会の中で気になったことや勉強になった視点などのメモ。

・新医薬品産業ビジョンではグローバルメガファーマは1~2社としているが、果たしてそういった設定は必要か。
根拠については研究開発費を基準としたものがあるようだが、メガファーマではベンチャーの技術を買ってばかりいるものもある。果たして必要なのは規模か。(特振法話や日本の航空機や携帯市場での部品産業が頭にあった。)
→規模の経済が生きる業界である、というのが一応の答えとしてあった。

・日本のベンチャーをめぐる資金事情は助成金の点でも投資資金の点でも厳しい。特に投資資金。資金が集まらないのはいろいろな理由があると思うが、そもそも資金が集まるだけの技術がないのではないかという仮定をもった。
→ベンチャーキャピタリストや大企業の役員などは買いたいベンチャーがないという。なぜか。
→→そもそも大企業が買いたくなるような段階まで開発が進まない。
☆これは鶏が先か卵が先かという議論になってしまう。資金がないから良い開発が生まれないのか、良い開発がないから資金が集まらないのか。
☆教授によると、製薬企業というのはchallengingなイメージを持たれることも多いが実は非常にConservativeなものであるそうだ。だからベンチャーが本当に資金が欲しい製薬プロセスの早い段階での投資をするリスクをとることができない。
☆上記の教授の示唆は一つ目の点にも関連するのでは。製薬企業の技術開発と規模はtrade offにはならないのか。

・ベンチャーが必要とする時に資金が集まっていないということはそこには大きな付加価値が生まれる可能性があるということである。ただし、極度に専門的な情報を誰が判断するのか。
→近年の製薬企業のM&Aにより業界の外に専門知識をもった人間が出ているはずであり、彼らがその役割を担うのではないか。

・アステラスが合併した際、米子会社の従業員がスピンオフして新たな企業を作ってもう上場した。
→大企業の非効率性を示す一つの事実ではないか。今後こういった形でも効率性への追及はなされるだろうという観測。

・アンメットメディカルニーズには現在あるが掘り出されていないニーズを見つけるというものと、新たなニーズを作り出すという二つの側面がある。例えばメタボリックシンドロームや鬱の現在の市場は作られたものである。歯科で掘り出されていないニーズは何か、新たに生み出せるニーズは何か。

・技術の進歩はPersonalized Medicineという方向に向かっている。これは個々の薬の市場が小さくなることを意味しているが、これは製薬企業の大型化という方向とは逆の方向である。技術が進歩するにつれ、市場はどのように変化するか。昨年のキリンファーマと協和発酵のディールも抗体医薬というキーワードだ。このディールにどのような意味があったのか。



勉強になる。
新たな情報や視点も得られるし、自分がこれまでに得た情報や視点と繋がったりして、いつも頭が良くなった気分で家に帰ることができる。
できればもっと考察を深めたいところだけど、寝る時間がまた極端に短くなるので終わり。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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