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夕焼け、医師不足

怒濤の6月が過ぎた。
7月は怒濤じゃないのかといえばその自信はない。
とにかく毎日が楽しいです。
いろいろと自分の事をプレゼンする機会がある度に自分のことを考え直すのだけど、その度に研修医にならず直接大学院にきてよかったと思う。



さて、昨日の大雨から一転、今日はとても良い天気でした。
夕日マニアな俺にとって今日のような日は日が暮れる頃に汗をかく事態になってしまいます。なぜなら絶景ポイントを探してチャリをこぎまくるから。

今日の収穫

yuyake1.jpg




撮った場所は五条通りと桂川が交わる西大橋上。おnewの携帯カメラにて。
東京だとあまり当てはまらないけど、橋の上というのは見晴らしが利いていいもんです。本当は久世橋が頭にあったんだけど、途中にあったこの橋で満足してしまいました。
ちなみにざっと10km走りました。


夕日を見るポイントというのは結構難しいもんです。
東京でも地上できれいな夕日が見えるポイントというのは山手線内では見つかりませんでした。
金がかからずなじみの場所で一番良かったのは東大の医学部教育研究棟14階。
ここは14階とそんなに高くはないけど本郷台という台地に立地していること、この会場をPBIのシンポジウムで使ってたことと、シンポジウムは18時くらいからでその準備してる時間はちょうど夕日が見れる時間だったことで結構お気に入りのポイントでした。

yuyake3.jpg


コンデジにて。
この写真だと見えないけど、運が良ければ富士山もきれいにみえます。


京都の場合、今お手軽に夕日が見れるポイントは自宅から直線距離100mくらいのところにある吉田山の斜面にたってる住宅地。


yuyake2.jpg


一眼レフ。
なかなかですが、最近研究室が入ってる棟の最上階からの眺めもなかなかだということを発見しました。



ただ、これまでの人生のベスト夕焼けは何を隠そう高松でとった瀬戸内海の夕焼け。

diary_24_44_12172444_220.jpg


携帯カメラにて。
8月最後の日曜日、ヨットマリーナであるジャズコンサートに行った時に撮ったものです。
空一面真っ赤。めちゃくそきれいでした。
ただこの時に携帯カメラしかなかった事が悔やまれます。




写真シリーズついでに先日とった紫陽花ものっけときます。

ajisai.jpg


花の写真はやっぱ一眼レフにかぎります。
場所は哲学の道の途中。ほんとは宇治近くにある紫陽花寺まで行きたかったけど、人がごったがえしてそうだし、人がいない早朝に行く余裕もなかったので断念しました。










さて、日記ついでに最近EXCELの練習がてらお遊びでまとめたネタ書きます。

最近巷を騒がす医師不足問題。
これをきちんと説明出来る人はいないのでは、というのが出発点。
なにしろ医師数は右肩上がりで増え続けているのに、最近になって病院が悲鳴を上げているというんだから実におもしろそうです。

isisu.jpg

右のカッコ内が総数で、線は紫から赤になるに従って最近のデータになってます。この年代別の増え方のばらつきは後でキモになります。

この形自体実に、実に興味深いですがあえてスルーします。

医師数は増えてるのに問題になる原因で、よくある説明が医師の偏在。
てことで分解してみました。


bunkai.jpg


ちなみに適当に書いたので全然MECEになってませんが、お遊びなのでご容赦を。
簡単に説明すると、

まず偏在には地域の偏在、診療科の偏在、所属の偏在があるだろう。
それぞれ本当だろうか。その原因と合わせて分析してみる。

○ 地域の偏在

henzai.jpg
資料:McKinse&Company(2008)「Japan_Healthcare_Provision.」

マッキンゼーの2008年のレポートからの拝借だけど全体的には西高東低で確かに偏在はありそう。

3つの枠組みからこの原因を考える。
・都会地方
都会が好きとか、地方が嫌いとかあるかもしれない。ちなみに医師数と人口はきれいな相関がある。(R2=0.9135)
・出生地生育地
生まれ育った土地にUターンすることが影響しているかもしれない。ある土地の教育水準が高ければUターンの結果その土地の医師の割合が高くなるかもしれない。教育水準とはいわないまでももしかしたら東の高校より西の高校の方が医学部志向が高いかもしれない。
・出身大学研修地
ふるさとじゃなくても長く住んでるとその土地に愛着が湧くかもしれないし、その土地で結婚するかもしれない。また、そうした人生の土台を決める年代を送る研修病院が偏ってるのかもしれない。


○ 診療科の偏在


sinryouka.jpg
資料:McKinse&Company(2008)「Japan_Healthcare_Provision.」

またもやマッキンゼーから拝借。これはOECD平均との比較だけど、確かに偏在はありそう。

そしてまたもや3つにわけて原因を考えてみる。
・仕事の密度量
診療科により医師にかかる労働負荷に違いがあるのだろう。また絶対量は違わなくても診療科により医師の選好の違いがあれば相対的に負荷が高くなるかもしれない。例えば女性医師ならば生活と両立がしやすい科とそうではない科があるだろう。
・リスク
よく言われるのは産婦人科の訴訟リスク。他にも内科よりは外科の方が訴訟リスクは高いかもしれない。また、感染症患者が多い科や被爆が多い科は医師に嫌われるかもしれない。
・対価
診療報酬にも高い安いがある。高い方に医師が多く集まってるのかもしれない。また金銭面以外にも患者からの「ありがとう」に診療科間のばらつきがあるかもしれない。



小児科と産婦人科がよく足りないと話題になるのでデータをまとめてみた。

年代別産婦人科医の推移
sanfujin.jpg


この図では各年代でバラツキはあるものの総数では微減傾向にあることがわかる。しかしそこは少子社会。出生数1000人に対する産婦人科医数は
9.07人(H10年)→9.18人(H20年)
とほとんど変化なし。
ちなみに各年代の医師数に対する各年代の産婦人科医の割合を見るとどの年代でも産婦人科医の割合は下がってる。
つまり勘のいい人ならお気づきかもしれないけど、10年間の変化のほとんどは50代の医師の増加(寄与度509%)によるもので、20代医師はと減少(寄与度-340%)してる。50代医師が引退する10年後20年後は大きな変化が予想される。
あとは60代が一回減少してまた増えてるのも興味深い。

年代別小児科医の推移
shounika.jpg


実におもしろい形をしてる。
各年代の医師に対する各年代の小児科医の割合でも20代、40代、70代で減少、50代で変化無しですが、30代(4.9%→6.0%)と60代(5.6%→6.5%)で増加してる。
ちなみに年少人口(-14歳)千人当たり小児科医を見ると
0.73人(H10年)→0.89人(H20年)
と大きく増えてる。
10年間の変化の寄与度は最も大きい50代で72%、最も小さい20代で-18%と産婦人科よりかは年代間のばらつきが少ない。

あと気になったので外科についても見てみた。

年代別外科医の推移
geka.jpg


外科の場合H18年からH20年は診療科の分類が関係してくるのでH20年については注意が必要だけど、明らかに減少してる。増えてるはずの50代でも増加が鈍く、20代30代の減少は目に余る。
各年代別にみても総医師に対する割合は右肩下がりで、20代に至っては
10.9%(H10年)→3.9%(H20年)
と半分以下の割合しか外科になってない。
人口千人当たりの外科医数は
0.20人(H10年度)→0.13人(H20年度)
となっており、寄与度では30代の医師が44.9%と最も大きくなってる。



データ取りはこの3科しか見てないけど、減少してるからそれが問題かといえばそうとも言えず、マッキンゼーの資料を見ると、外科は多かったのが減っただけかもしれないし、産婦人科や小児科でも、将来がどうなるかはわからないとはいえ出生数や年少人口と比べる限り現状で減ったとは言えないんじゃないだろうか。
うーむ、よくわからん。


○ 所属の偏在

これは病院と開業医のこと。
医師がたりないというけど、話題にあがるのは勤務医の話で開業医が足りないという話はない。3年前に行った学術会議のシンポでもこのことを言ってました。確かに勤務医が激務という話しをよく聞く。

でさっそく経年比較してみた。

総医師に対する病院勤務医師数の変化傾向
kinmui.jpg


うーむ、ほとんど変わってるようにみえない。
つまりいわゆる「立ち去り型サボタージュ」、病院から開業医に医師が逃げ出してるという現象は読み取れない。

てことで裏を読むべく分解してみる。
病院医師/総医師=(年代別医師/総医師)×(年代別病院医師/年代別医師)×(病院医師/年代別病院医師)
この知りらい事に対して分解の項の選び方が適切じゃないという突っ込みは勘弁してください。分解がしたかっただけでかつデータが簡単にとれるものってあんまないんです。

年代別医師/総医師(医師全体の年齢構成)
ishinendai.jpg


年代別病院医師/年代別医師(年代別の勤務医割合)
byouinnendai.jpg


病院医師/年代別病院医師(病院勤務医の年齢構成)
nendaibyouin.jpg


またまた実に考察しがいのあるおもしろい結果となった。
特に2番目。若手世代で病院の勤務医を敬遠する動きがあるかと思ってたけどそんな様子はない。それどころか60代の医師は以前より病院の勤務医である割合が高くなっている。
1番目や上の方であげた図を見ると医師全体の年齢構成が若手で減って50代の医師が増える傾向にある。
3番目の図を見ると、病院内でも若手の割合が減って50代の医師の割合が伸びてる。
この3つの関係と一番始めにあげた年代別医師数の推移とあわせて考えると、
・若手で勤務医を敬遠する変化はないものの医師数が減っているため勤務医数は減っている。
・50代医師は医師数が増えており勤務医割合も変化ないため病院勤務医も増えている。
・60代はなぜか勤務医である割合が高くなっており、医師数も増えているため病院勤務医も増えている。
・以上の点から3番の図のように病院勤務医は若手が相対的に少なくなりベテランが多くなっている。

病院内の高齢化が進むに従ってベテランになってもいつまでも現場仕事をしなくちゃいけなくなってるんじゃなかろうか。というか、本当は開業したくても病院の人手が足りなくて60代の勤務医の割合が高くなってるなんてことも考えられる。





とまぁいろいろとやってみたわけです。
所詮遊びなんでろくにイシューアナリシスもせず思いつくままいろいろとデータをいじくってみました。
なので勤務医の分析に当然必要な病院の方の分析はしてません。「医師・歯科医師・薬剤師調査」のデータしか使ってなかったので新たにデータとるのがめんどくさかったんです。
とりあえず言えるのは医師不足(?)にもいろんな要素があって、全部一緒くたにして「医師増やせ」では解決できないってこと。
ちなみに都道府県別に人口に対する医学部定員と人口に対する医師数をプロットしてみたんだけど、R2値は0.37でした。当然定員と医師数には時間のずれがあるから単純比較はできないけど、その土地の医師数に対して医学部定員数はそんなに強くは影響しないってこと。まぁその影響を少しでも強くしようとして地域枠なんかを作ってるんだろうけど。


ここでやった分析とは別に一般的な話として、この世界、どうしても医者の声は大きいし、感情が先走ることが多いので数字を出すって重要なことだと思います。もちろん現場感覚はすごく重要だけど、政策決定をするにはかならず数字が必要。正確にいうと、政治家を動かすのは数字がなくても大丈夫だけど、安定性のある政策を行うには数字が必要。
もちろんここでやったような大ざっぱなのじゃなくてもっと精緻化されたものが。
でも医療問題の社会的な関心とは対照的にこういうことを研究してる人って少ない気がする。需要はあるはずなのに。
まぁ俺も生業にする気はないから人のこと言えないけど。


さて、10:30までに一つ課題を仕上げねば。
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プロフィール

udnkui

Author:udnkui
香川県出身。
京大大学院の博士院生。医科歯科卒。jazz好き。神社巡り好き。独学での法律、政治、経済、経営等社会科学の基礎知識と国会議員、外資投資銀行(米・英・欧)、学際系研究室などでのインターン経験があります。
興味事項:社会、科学、自然、芸術
日々精進してます。

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